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2024年05月31日

ダイビングは冬でもできる?注意点と役立つアイテムもご紹介

「寒い冬はダイビングはできないのでは?」とお考えですか?実は冬ならではのダイビングの魅力もあります。冬しか見られないスポットや生物も必見です。注意ポイントを押さえ、しっかり対策を取れば冬でも快適にダイビングをすることは可能です。この記事では、冬のダイビングのおすすめポイントと注意点、役立つアイテムをご紹介します。

冬でもダイビングはできる?

ダイビングは夏のスポーツと誤解されることが多いですが、実は一年中楽しめます。海の水温は地上の気温より遅れて変化するため、地上が寒くても水温はそれほど低くないケースもあります。西日本の太平洋側は、真冬でも水温が15〜20度程度で温暖です。服装や潜る場所に注意すれば、冬でも十分にダイビングを楽しむことは可能です。

冬のダイビングのおすすめポイント

「冬だからダイビングに行くのをやめとく」というのは、とてももったいないです。冬のダイビングには、冬だからこそ楽しめる魅力があります。ここでは、以下の冬のダイビングのおすすめポイント4つをご紹介します。

  • 透視度が高い
  •  人が少ない
  •  冬しか潜れないスポットがある
  •  冬ならではの生き物がいる

透視度が高い

冬の海は、他の季節よりも透視度が高くなる特徴があります。透視度が高くなるのは、プランクトンが減ることや、沖方向へ吹く風で濁った水が流されることが原因です。夏は数メートル程度の海でも、冬には15〜20m程度見渡せるようになることも少なくありません。透視度が高く視界が広い海では、他の季節とは異なる景色を楽しむことができます。

人が少ない

人で混雑しやすい海水浴シーズンと比べ、冬の海は人が少ないです。人が少ないと、移動時間を短縮でき、海に潜るまでの待ち時間も短いメリットがあります。また、水中でも他のダイバーを会うことが少ないため、自分のペースでゆったりと泳げます。

冬しか潜れないスポットがある

ダイビングスポットの中には、冬しか潜れない特別なスポットもあります。ここでは、その中でもおすすめの以下の4つのスポットをご紹介します。

  •  熱海の小曽我洞窟
  •  富戸のピラミッド
  •  富戸のレイポイント
  •  勝浦のウマノセ

熱海の小曽我洞窟

熱海の小曽我洞窟は全長40mほどの洞窟で、ダイナミックな地形が特徴のスポットです。11月~4月の期間限定でオープンしており、それ以外の期間はエビ網漁で使用されており潜れません。

洞窟亀裂の奥のイセエビが並ぶ「エビ団地」や壁面にいるウミウシなどの生き物も見所です。洞窟から入口を振り返ると、太陽光が差し込む幻想的な景色を見ることができます。

富戸のピラミッド

富戸のピラミッドは、真っ白な砂地に巨大な漁礁が広がるスポットです。3階建ての建物くらいの高さのある漁礁にはソフトコーラル・カイメンが群生しています。ネンブツダイやキンギョハナダイ、イサキなども見られ、魚影の濃い景色が楽しめます。

富戸のレイポイント

富戸のレイポイントは、トビエイが砂地や岩場のあちこちで見られるスポットです。時にはトビエイが編隊を組んで泳ぐ姿が見られることもあります。エイやドチザメ、アオウミガメなどに遭遇できることもあります。

勝浦のウマノセ

勝浦のウマノセは、高確率で大型回遊魚と遭遇できるスポットです。普段は漁師さんの使用エリアとなっており、冬期だけダイビングが可能です。流れが入りやすく深度の深いため、上級者向けのスポットとなっています。

冬ならではの生き物がいる

冬ならではの生き物を見ることができるのも、冬のダイビングの魅力です。冬のダイビングで見られる生き物として代表的なのは、以下の2つです。

  •  ウミウシ
  •  ダンゴウオ

ウミウシ

ウミウシは「海の宝石」とも呼ばれる貝の仲間です。ウミウシは冬の時期に数が増え、動きも活発になります。日本近海には1,000種類を超えるウミウシが生息しているといわれており、豊富な種類の違いを観察する楽しみ方もできます。1回のダイビングのうちでも色や形の違うウミウシに出会うことができ、撮影に夢中になってしまうかもしれません。

ダンゴウオ

ダンゴウオは1cmほどの丸い体が特徴の魚です。2〜4月には産卵期を迎え、バンダナを巻いたような模様のあるダンゴウオの赤ちゃんが見られます。ダンゴウオは海藻の近くや軽石の海底などで見られ、ゆったりと観察するのに適した生物です。

冬のダイビングで注意するべきポイント

冬のダイビングにはたくさんの魅力がありますが、注意するべきポイントもあります。ここでは、以下の3つのポイントを解説します。

  • 防寒対策をしっかりする
  • トイレ対策をしておく
  • 寒い時は早めに休憩を取る

防寒対策をしっかりする

冬のダイビングではドライスーツを着用するため、スーツを着ている部分の体に直接水が触れることはありません。しかし、ひんやりとした水温が伝わってくるため、体の熱を奪われる可能性があります。また、冬のダイビングでは潜っている時より、水中から上がった後のほうが気温に触れて寒い場合があります。そこで防寒対策は欠かせません。防寒対策の1つとして、ドライスーツ用のインナーを着用することができます。専用インナーは保温性や着心地に優れており、冬のダイビングでも比較的快適に過ごすことができます。

トイレ対策をしておく

保温性の高いドライスーツで水温の低い海中をダイビングしていると、温度差で尿意が促進されやすくなります。そのため、冬のダイビングではトイレ対策をしておくことが欠かせません。具体的な対策としては、ドライスーツを着る直前にトイレに行っておくことができます。利尿作用があるとされているカフェインの入った飲み物を控えるのも、トイレ対策の1つとして有効です。

寒い時は早めに休憩を取る

冬のダイビングで寒いと感じた時には、無理をせず早めに休憩を取るようにしましょう。体調の異変を無視していると、体力が消耗されて体調悪化が加速する場合があります。水中から上がってからも油断は禁物です。ドライスーツを着たまま熱いシャワーを浴びたり、温かい室内に入ったりすることができます。しかし、暖まったらすぐにドライスーツを脱ぎインナーを交換しましょう。

冬のダイビングにおすすめの アイテム

ドライスーツの他にも、冬のダイビングに役立つアイテムがあります。ここでは、以下の5つのアイテムの使い方をご紹介します。

  •  ボートコート
  •  タオルポンチョ
  •  ネックウォーマー
  •  ウインドブレーカー
  •  ホットジェル

ボートコート

ボートコートは地上での防寒対策に役立ちます。ボートで移動する時やビーチを歩く時など、さっと羽織れるボートコートがあると便利です。ダイビング用のボートコートはウェットスーツ素材のため、風や波しぶきが防げます。スーツの上からも着用できる、ゆったり目のサイズを選ぶのがおすすめです。

タオルポンチョ

海から上がった際、濡れた体が気化熱で冷えるのを防ぐためにタオルポンチョを活用できます。全身に被れば、効率的に濡れた体を拭きとれます。屋外でも人目を気にせず着替えられるのも便利です。

ネックウォーマー

ネックウォーマーで首を温めることで、外気による冷えを防止できます。頭からすっぽりと被れば、風に飛ばされにくく体を動かしやすいのもおすすめポイントです。また、コンパクトに畳めて^るため持ち運びやすく、便利です。

トレーナー

ダイビング後のボート移動で着用するのに、トレーナーを持っておくと便利です。ウェットスーツを着用している場合は、上半身を脱いでトレーナーに着替えると暖かく過ごせます。濡れたままの体が体温を奪われて冷たくなるのを防げます。

ホットジェル

温湿布などに使用されている成分を使用したホットジェルを肌に塗って暖をとることもできます。ドライスーツやウエストスーツの着用前に体に塗って温感を得るのもおすすめです。効果は2時間ほど持続するため、ダイビング中暖かく過ごすことができます。

まとめ

冬の海は透視度が高く人が少ない環境で潜れるメリットがあります。冬しか見られないスポットや生物もあります。冬のダイビングでは防寒対策やトイレ対策をしっかり行うことがポイントです。ドライスーツの中にインナーを着用したり、ボートコートやタオルポンチョなどのアイテムを使用したりするのもおすすめです。

「東京ダイビングスクール Beyond」は、「SNSI」の世界基準以上のスキルが学べるダイビングスクールです。安全に思いっきり楽しめるダイバーになるまで、しっかりサポートします。冬のダイビングにも関心をお持ちでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。