ダイビングライセンス
2023年08月07日

レスキューダイバーとは?安全なダイビングスキルを身につけよう!

ダイバー
海の世界を堪能できるダイビングは、ライセンスを取ることでさらに多くの知識やスキルを身につけられます。ライセンスにはさまざまなランクがあり、レスキューダイバーはダイビング中のあらゆるトラブルに対処するためのものです。

今回は、レスキューダイバーの内容やメリット、なり方について解説していきます。ダイバーとして専門的な知識や技術を身につけたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

【PADI版】ダイビングライセンスのランク一覧

レスキューダイバーは、ダイビングライセンスのランクの一種です。ダイビングライセンスにはランクが設けられており、ランクによって潜れる深さやできることが異なります。ここからは、世界シェアNO.1を誇るPADIのランクをご紹介します。

 

オープンウォーターダイバー

基本的な水中スキルを習得する初心者向けコース

アドバンスドオープンウォーターダイバー

さまざまな種類のダイビングスキルを磨くコース

レスキューダイバー

緊急時の対応スキルやトラブル予防法を習得するコース

ダイブマスター

プロのダイバーとしてガイドのスキルを身につけるコース

インストラクター

ガイドや講習などインストラクション技術を養うコース

 

PADIのライセンスには、上記以外にもさまざまなものがありますが、基本的なランクはこの5つです。最高ランクのインストラクターを目指すには、4つのライセンスを取得しなければなりません。

 

レスキューダイバーとは

レスキューダイバーとは、ダイビング中に発生するさまざまな緊急事態に対処し、ほかのダイバーがトラブルに巻き込まれた場合に助けられるスキルを持つダイバーです。一般的な水中スキルに加え、トラブルの予防法や緊急時の処置方法、救命方法、水中での捜索方法などが身についています。レスキューダイバーは、このような方におすすめのライセンスです。

 

  • ダイビング中の安全を徹底したい方
  • ほかのダイバーの救助ができるようになりたい方
  • ダイバーとしてランクアップしたい方

 

レスキューダイバーになるとできること

レスキューダイバーになると、以下のことができるようになります。

 

  • 安全性の高いダイビング
  • 救助技術の習得
  • ストレス管理

 

■安全性の高いダイビング
ダイビング中のトラブルを未然に防ぐ方法を学ぶことで、安全性の高いダイビングができます。バディの行動や機材の異変に事前に気づけるため、自分だけでなくほかのダイバーの安全を守れるのも魅力です。

■救助技術の習得
レスキューダイバーは、溺れたダイバーを救助し、適切な応急処置を施すスキルを習得します。万が一ダイビング中にトラブルに巻き込まれても、適切な処置でダイバーを救助できます。緊急事態が発生した際には迅速に対処し、ダイバーを安全な場所に誘導するのもスキルのひとつです。

■ストレス管理
海でのトラブル予防や応急処置の方法を知らなければ、ダイビング中に不安やストレスを感じてしまうことも少なくありません。レスキューダイバーの知識やスキルを身につけることで、これらの不安を解消しストレスを管理できます。

レスキューダイバーの重要性

レスキューダイバーの迅速な対応により、ダイビング中の緊急事態を解決できるため、とくに複数人でのダイビングにおいて非常に重要な役割を果たします。レスキューダイバーのスキルがあることで、安全かつ落ちついてダイビングを楽しむことが可能です。万が一ダイビング中にトラブルが起きても、レスキューダイバーがいればチーム全体が安心してダイビングを楽しめるでしょう。

 

レスキューダイバーを取得するメリット

レスキューダイバーのライセンスを取得することで、主に3つのメリットを得られます。

 

  • ダイビング中の安全意識が高まる
  • ほかのダイバーを気遣えるようになる
  • プロのダイバーを目指せる

 

ダイビング中の安全意識が高まる

レスキューダイバーを取得することで、自身のダイビングに対する安全意識が高まります。普段より慎重な確認作業や行動ができるようになるため、トラブルを未然に防ぐスキルが身につきます。その結果、自己信頼感が向上し、より安全なダイビングを楽しめるでしょう。

ほかのダイバーを気遣えるようになる

レスキューダイバーは、自分だけでなくほかのダイバーの安全を守る知識や技術も身につけます。ダイビング中にトラブルが起きても、身につけた知識や技術を使ってほかのダイバーを救助できるため、ダイバーから一目置かれる存在になることは間違いありません。協力して緊急事態に対処する訓練を行うことで、チームとして活動するスキルも磨かれます。

プロのダイバーを目指せる

レスキューダイバーに認定されると、その先のダイブマスターやインストラクターの受講資格を得られます。プロとしてダイビングを行うには、これらのライセンスが欠かせません。将来プロとして本格的にダイビングを継続したい方は、レスキューダイバーのライセンスの取得が必須です。

 

レスキューダイバーになる方法

PADIの場合、レスキューダイバーになるには、レスキューダイバーコースを受講する必要があります。ここからは、レスキューダイバーになるために必要なコースについて見ていきましょう。

レスキューダイバーコースの特徴

レスキューダイバーコースでは、学科講習と海洋実習の講習を受講する必要があります。講習の流れはショップやスクールによって異なるものの、一般的に以下の流れであることが多いです。

 

  • STEP1:ショップやスクールに申し込む
  • STEP2:発送された教材を使って自宅で学習する
  • STEP3:ショップやスクールで学科講習を行う
  • STEP4:学科講習の筆記試験を行う
  • STEP5:2日間程度の海洋実習を行う
  • STEP6:レスキューダイバーとして認定を受ける

 

レスキューダイバーコースでは、学科試験の合格と5ダイブの海洋実習が必要です。

レスキューダイバーコースで学べるスキルと知識

レスキューダイバーコースでは、以下のようなスキルと知識が身につきます。

 

  • トラブルを未然に防ぐ能力
  • 緊急時の応急処置法
  • 負傷したダイバーの救助法
  • 事故時の救命方法
  • 水中での捜索方法
  • 自分自身の安全性を高める能力

 

レスキューコースには、10種類のレスキュー課題や2種類のレスキューシナリオがあるため、さまざまな状況を想定したスキルや知識を獲得します。救助者だけでなく、事故者役や救助隊役、ほかのダイバー役などのさまざまな役割を担当することで、リアルな現場をトータルで学べます。

レスキューダイバーコースは、プロのダイバーになるためのステップアップにも欠かせないコースです。自分自分の身を守るためにも、レスキューダイバーの取得を検討してみると良いでしょう。

レスキューダイバーコースの条件

レスキューダイバーコースに参加するには、以下の条件を満たす必要があります。

 

  • 水中ナビゲーションアドベンチャーダイブを終了している、または同等のラインセンスを取得している
  • EFRで一次ケア・二次ケアを終了している
  • 12歳以上である

 

EFRとは、日常での緊急時における救助法のことです。水中ではなく陸上での救助法ですが、レスキューダイバーコースを受講するには欠かせません。水中ナビゲーションアドベンチャーダイブは、アドベンチャーダイバーやアドバンスドオープンウォーターダイバーになることで取得できます。

 

まとめ

レスキューダイバーとは、ダイビング中の安全を守るためのレスキュースキルが備わった方に贈られるライセンスです。レスキューダイバーを取得すれば、自分の安全だけでなく、ほかのダイバーの安全も守れます。トラブル予防法を学び、ダイビング中の安全意識を高める効果もあるため、安心してダイビングを行いたい方は取得しておくと良いでしょう。

レスキューダイバーになるには、段階的にほかのライセンスを取得する必要があり、はじめに取るべきライセンスがオープンウォーターダイバーです。オープンウォーターダイバーのライセンスの取得は、「東京ダイビングスクール Beyond」にご相談ください。ほかのライセンスよりも充実した内容の講習を受けられるほか、PADIなどのライセンスよりも費用が安い点が特徴です。興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。