ダイビングスポット
2023年10月30日

初島ではどんなダイビングができる?見られる生物も詳しく解説!

初島
初島は、首都圏から手軽に行ける離島として人気のリゾートスポットです。沖合にあるロケーションのため、ダイビングにも適したスポットで、マクロからワイドまでさまざまな生物の姿を観察できます。今回は、初島のダイビングの魅力や見られる生物、ダイビングと一緒に楽しめるアクティビティについても解説します。

 

初島とはどんな島?

初島は、熱海から海上およそ10kmの距離にある静岡県唯一の有人島です。周囲4kmの小さな離島で、首都圏から手軽に行けるリゾート地として知られています。晴れた日には富士山が見えるオーシャンビューが、初島の見どころです。ダイビングはもちろん、海鮮を食べたり、大海原を一望しながら海泉浴をしたりなど、海に囲まれたロケーションならではの楽しみ方ができます。

 

初島への行き方

ようこそ初島 へ

初島への交通手段は、熱海港から出ている高速船があります。熱海駅には東海道新幹線が止まるため、各地方からの乗り換えが便利です。熱海駅からバスやタクシーで10分ほどの場所に、熱海港があります。高速船は予約不要で、所要時間は約30分、ほぼ1時間に1本の間隔で運航しています。詳しい時刻表は、公式ホームページで確認してから行きましょう。

 

初島ダイビングの魅力とは?

初島ダイビングは、初心者から上級者まで楽しめるスポットが多いのが特徴です。沖合にある島のため、魚影が濃く、見ごたえのある水中景色を楽しめます。出会える生物が豊富なのも、初島の魅力です。ここでは、以下の2種類に分けて解説します。

 

  • 迫力のある生物
  • マクロな生物

 

迫力のある生物

初島はイルカが見られるスポットとして有名ですが、その他にも迫力のある生物が多いです。秋の時期にはタカベやイサキの群れ、それにアタックする回遊魚の群れが見られます。また、2〜6月の砂地ではカスザメやサカタザメなど、底生のサメが見られる時もあります。

マクロな生物

マクロな生物が見られるのも、初島ダイビングの魅力です。フリソデエビやクマドリカエルアンコウ、ニシキフウライウオなどは、愛らしい姿が人気の生物です。また、ジョーフィッシュの遭遇率も高く、巣穴に入っている姿をじっくりと眺められます。砂地にいるハゼやテンス類、ソフトコーラルに付く魚たちなどの写真撮影にも適しています。

 

初島にいた2頭のイルカとは?

初島 イルカ

初島では2018年から2頭のミナミハンドウイルカが住み着き、高頻度で目撃されていました。その後の情報を追ってみると、2022年頃に再び現れ、その後は姿を見せていないようです。

イルカは、餌が豊富な海域に住み着くとされています。また、初島周辺の海域は、伊東の漁師がイルカ漁をおこなっていた場所でもあります。もしかすると、また姿を見せてくれるタイミングが訪れるかもしれません。

イルカを見た時の注意点

イルカが発見されたスポットでは、長くイルカの観察が楽しめるように注意すべきポイントがあります。主な注意点は、以下の通りです。

 

  • イルカを追いかけない
  • イルカを触らない
  • ライトやストロボを焚かない
  • 鳴り物を鳴らさない

 

イルカを驚かしてしまうと、その後現れなくなったり、人間に近づいてこなくなったりする可能性があります。イルカを見た時のマナーとして覚えておきましょう。

 

初島のダイビングポイント5つを解説

初島ダイビング

初島のダイビングポイントは、主に5か所あります。ここでは、それぞれの特色を解説します。

 

  • フタツネ
  • イサキネ
  • ヤグラ
  • ニシマト
  • ヤンバタ

 

フタツネ

フタツネは、初島の中でもっともメジャーなダイビングポイントです。浅瀬でもキビナゴやカンパチ、タカベの群れ、ネコザメ、クエなどが見られます。夏にはアオリイカの産卵、冬はウデフリツノザヤウミウシなども観察できます。マクロからワイドまで、さまざまな楽しみ方ができるスポットです。

イサキネ

イサキネは、ゴロタを抜けてエントリーし、フタツネから上がる移動距離の長いポイントです。中性浮力で長く泳ぐ必要があるため、上級者向けです。回遊魚やカスザメ、サカタザメ、ナヌカザメなどのサメ類と遭遇する確率が高く、岩の上にいるネコザメやヒラメも観察できます。

ヤグラ

ヤグラは、沖合約200mの鋼鉄製漁礁で、長年漁場として保護されていたポイントです。移動の負荷が大きいため、こちらも上級者向けスポットとなっています。トビエイ・ワラサ・サメ類・タカベ・イサキ・スズメダイ・キンギョハナダイの群れなどが見られます。

ニシマト

ニシマトは、海中の深度傾斜がなだらかな初級者向けのポイントです。イソギンチャクに付くクマノミや幼魚など、マクロ生物が見どころです。また、岩棚や大型タイヤの漁礁を覗いても楽しめます。広大な砂地ではヒラメやエイ、サカタザメ、カスザメなども見られます。

ヤンバタ

ヤンバタは、ニシマトの南西に位置するスポットです。白い砂地と小ぶりの根が、独特な雰囲気を作り出す景観となっています。砂地ではカスザメやサカタザメ、ヒラメが見られ、ワラサやカンパチの群れと遭遇することもあります。

 

ダイビングと一緒に楽しめる初島のアクティビティ

初島 灯台

初島では、ダイビング以外にも多くのアクティビティが用意されています。滞在時間を長めにとって、さまざまな楽しみ方に挑戦してみるのも良いかもしれません。ここでは、5つのおすすめアクティビティをご紹介します。

 

  • ウォーキング
  • シュノーケリング
  • アスレチック
  • 釣り
  • グルメ

 

ウォーキング

初島は90分程度で一周でき、ウォーキング途中の見どころも満載です。温暖な気候の初島は一年中四季折々の花が咲いており、桜や菜の花、水仙などの季節の花の他、極楽鳥花やブーゲンビリアなどの南国の花も楽しめます。また、江戸城石切り場跡や海洋資料館など、島の歴史を感じられるスポットもあります。

シュノーケリング

ダイビングより気軽に海に入れるシュノーケリングも、海の楽しみ方のひとつです。漁港内などの安全な場所で、ゆっくりと海の世界を覗けます。子どもが参加できるツアーもあるため、親子での参加もおすすめです。

アスレチック

親子で初島を訪れた場合は、アスレチックパークがおすすめです。初島には、「アドベンチャーアイランドVOTAN(ボウタン)」と「SARUTOBI」の2つの体験型アクティビティが用意されています。

アドベンチャーアイランドVOTANは、無人島を冒険するストーリー性のあるアトラクションとなっており、子どもが夢中になれるでしょう。また、SARUTOBIは専用のハーネスを着用して木々の間を通り抜けたり、海の景色を眺めたりするアトラクションです。ダイビングで水中を楽しんだ後は、陸の自然を味わうのも良いかもしれません。

釣り

初島は、島全体が天然の漁礁と呼ばれるほど、釣り人にとって最高のロケーションです。メジナ・アジ・イサキ・タカベ・イカなどが釣れる他、夏の夜には電気ウキを使ったイサキ釣りもできます。初島港近くの初島漁協直売所では、竿のレンタルや餌の販売もおこなっており、気軽にチャレンジできるでしょう。

グルメ

初島のグルメとしておすすめなのが、島の漁師が営む食堂街です。朝漁に出て、その日の分だけ捕り店先の水槽に入れる地産地消の海の幸が味わえます。地元の海鮮を贅沢に使った丼ぶりや刺身、煮魚など、初島に来たら必ず食べたいメニューがそろっています。

 

まとめ

初島は、熱海から高速船を使えば約30分で到着できる手軽なリゾートスポットです。ダイビングも、初級者から上級者まで楽しめるスポットがあり、魚影が濃く、見ごたえのある水中景色を楽しめます。タカベやイサキの群れなどの迫力ある生物から、フリソデエビやクマドリカエルアンコウなどのマクロ生物が見られるのも魅力です。

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