2023年11月02日

マンタに会える石垣島はどんな場所?地域別にダイビングスポットをご紹介

石垣島
沖縄県内で3番目に大きい島である石垣島は、マンタに会えるダイビングスポットとしても有名です。世界有数ともいわれるマンタスポットがあり、悠々と泳ぐマンタが間近で見られます。今回は、石垣島でマンタを見るダイビングの概要や、地域別のおすすめダイビングスポットをご紹介します。

 

石垣島とはどんな島?

石垣島は、沖縄本島から南西へ約400kmのところに位置する島です。沖縄県内で3番目に大きい島で、日本最南端・最西端の拠点都市でもあり、透明度の高い海や美しい砂浜、星空で知られています。

石垣島は八重山諸島の玄関口とも呼ばれる島で、石垣島を出発点としてフェリーも多く出ています。石垣島をゆっくり味わったり、石垣島を拠点に離島めぐりをしたりと、さまざまな楽しみ方ができるロケーションです。

 

石垣島へのアクセス

石垣島への交通手段は、現在飛行機のみとなっています。羽田・成田・中部・関西・福岡の各空港から、直行便が運航しています。また、那覇や宮古島からの便もあり、乗り継ぎで行くことも可能です。東京から石垣島の飛行機での所要時間は、約3時間です。

 

石垣島で会えるマンタとは?

石垣島 マンタ

石垣島で頻繁に会えるマンタは、ナンヨウマンタです。ナンヨウマンタの体長は、最大で5m以内です。性格が温厚で好奇心が強く、警戒心があまりない特徴があります。ただし、神経質な側面もあり、進路を邪魔されるのが苦手なので、近くで見る時は注意が必要です。

ナンヨウマンタは沿岸のサンゴ礁で暮らす特性があり、高い密度の群れで生息しています。石垣島のマンタポイントでは、クリーニング中のマンタに出会えることが多いです。3〜10月の遭遇率が高く、とくに繁殖期の9〜10月はさらに確率が高まります。

マンタに会った時の注意点

マンタに会った時は、嫌がる行動をしないことが大切です。驚かせるような行動をすると、その後マンタポイントに来なくなってしまう可能性があります。以下の点は注意するようにしましょう。

 

  • 触らない
  • 追いかけない
  • 泳いでいるところを横切らない
  • 近づきすぎない
  • 泡が当たらないようにする

 

マンタのこんなレアシーンに遭遇するかも?

生物観察は、時間やタイミングによって異なる姿が見られるのも醍醐味です。もしかすると、マンタの以下のようなレアシーンに遭遇できるかもしれません。

 

  • 脱糞
  • ウインク
  • マンタトレイン(複数のオスによる求愛)
  • 群れの大乱舞
  • お腹が黒いブラックマンタ
  • ジャンプ

 

マンタ以外の多様な生物も見どころ

マンタが有名な石垣島ですが、マンタ以外にもさまざまな生物が生息しており、見どころが多いです。たとえば、砂地にはハゼやエビが潜んでいます。ニチリンダテハゼやオドリハゼ、ギンガハゼなどの珍しいハゼが見られることもあります。ニシキフウライウオやタツノオトシゴの仲間、タツノハトコなどにも遭遇できるかもしれません。

 

石垣島のおすすめダイビングスポットを地域別にご紹介

石垣島 川平湾

石垣島では、マンタを始めとした多様な生物に出会えるスポットが多くあります。ここでは、以下の4地域に分けておすすめスポットをご紹介します。

 

  • 川平(かびら)
  • 西部
  • 南部
  • 北部

 

川平(かびら)

川平は、石垣島の北西側に位置する2大マンタスポットを抱えるエリアです。市街からは、車を使えば30分ほどで行けます。

 

  • 川平石崎マンタスクランブル
  • マンタシティポイント
  • 樹下美人(じゅかびじん)

 

川平石崎マンタスクランブル

川平石崎マンタスクランブルは、マンタとの遭遇率が世界有数ともいわれるマンタスポットです。海の中にある小高い丘が、マンタのクリーニングステーションとなっており、体に付いた寄生虫を小魚に食べてもらうためにマンタが集まってきます。マンタが増えるとさらに小魚が増え、またマンタが増えるとの好循環ができているスポットです。水深10m前後の浅い場所でも観察できるため、初心者も安心です。

マンタシティポイント

マンタシティポイントは、マンタスクランブル付近にあるもうひとつのマンタスポットです。マンタスクランブルは、マンタが来る根が点在しているのに対し、こちらはメインの根に来る確率が高いです。マンタ待ちをしている間は、岩場にいるサキシマミノウミウシ、イシガキカエルウオなどの観察も楽しめます。

樹下美人(じゅかびじん)

樹下美人は、高さ3mほどある大きな木のようなリーフが特徴のスポットです。周囲ではエビ・カニ類やウミウシ、カエルウオ、幼魚などの生物が見られます。小さく鮮やかな魚たちが乱舞する様子を眺められる、癒やし系スポットです。

西部

西部は、名蔵湾から御神崎までの海岸線をまたぐエリアです。湾内のダイビングスポットは穏やかで、湿地帯や汽水域などもあり、他では見られない生物も生息しています。

 

  • 大崎ハナゴイリーフ
  • アカククリパラダイス

 

大崎ハナゴイリーフ

大崎ハナゴイリーフは、石垣港から船で約25分の距離に位置するスポットです。名前の通り、ハナゴイの大群が見られます。春から初夏にはコブシメの産卵が観察でき、砂地ではジョーフィッシュやニチリンダテハゼ、深場ではナカモトイロワケハゼなど、バラエティ豊かな楽しみ方ができます。

アカククリパラダイス

アカククリパラダイスは、名蔵湾の中央に位置するスポットです。アカククリで有名なスポットで、多い時には80尾ほどの群れが見られる時もあります。よく見ると、クリーニング中のアカククリやツバメウオがいることもあります。

南部

ダイビング 深海

石垣島南部は、日本最大級のラグーンの石西礁湖があるエリアです。リーフで囲まれているため北風に強く、冬でも潜りやすいスポットが多くあります。

 

  • ヨナラ水道
  • パナリビッグコーナー
  • スズメダイハウス

 

ヨナラ水道

ヨナラ水道は、小浜島と西表島の間にある水路です。ドリフトダイビングでマンタを見に行くポイントのため、上級者向けです。真っ白い砂地を優雅に泳ぐマンタが見られます。マンタの他にも、イソマグロやトンガリサカタザメ、ウミガメなどと遭遇することもあります。

パナリビッグコーナー

パナリビッグコーナーは、石垣港から船で約50分に位置するスポットです。根の上は水深5m程度で浅く、初心者でも潜りやすいです。近年マンタが見られると話題になり始めた新スポットで、連なる丘陵上のサンゴの根の上にクリーニングステーションがあります。

スズメダイハウス

スズメダイハウスは、ヨナラ水道付近にある水深18mの砂地のスポットです。根にはイソバナとナンヨウキサンゴが生息しており、周りではキンメモドキとテンジクダイが見られます。ハナヒゲウツボやハダカハオコゼが見られることもあります。

北部

石垣島北部はまだダイビングサービスや宿泊施設が少ない開発途上のエリアです。素朴な景色や手つかずの海を楽しめるスポットがあります。

 

  • 平野
  • 平久保崎灯台下
  • 安良口

 

平野

平野は、石垣島本島の最北端に位置するポイントです。透明度が高く、沖合へと延びるリーフとハードコーラル、魚たちが織り成す色彩を楽しむこともできます。

平久保崎灯台下

平久保崎灯台下は、石垣島本島北端の灯台下にあるポイントで、水深30m以上へ落ちていくドロップオフが特徴です。壁面に生息するウミウチワやイソバナ、カスミチョウチョウウオの群れなどが楽しめます。

安良口

安良口は安良岳の北、太平洋側に位置するスポットです。地元漁師からは昔から知られる漁場となっており、大型回遊魚との遭遇率が高い場所です。イソマグロやロウニンアジアジ、ナポレオンが見られることもあります。

 

まとめ

石垣島は、マンタに会えるダイビングスポットで有名な島です。石垣島の北西側に位置する川平には、2大マンタスポットがあり、高確率でマンタに遭遇できます。マンタ以外にも、かわいらしいマクロ生物や水中のリーフ、ハードコーラルなど、癒やされる水中景色が見られるポイントが満載です。

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