ダイビングスポット
2023年10月12日

国立公園の慶良間諸島でダイビングしよう!各島の見どころとおすすめスポットを解説

慶良間
大小20程の島々で成り立つ慶良間諸島は、国立公園にも指定されている自然豊かなスポットです。有人4島の周りにあるダイビングスポットでは、豊富な水中生物に出会えます。今回は、慶良間諸島の各島の見どころや、ダイビングのおすすめスポットを解説します。

 

慶良間諸島のダイビングの魅力

慶良間諸島は、沖縄本島から40kmほどの距離に位置する、大小20個ほどの島々です。2014年には国立公園にも指定されており、ダイビングでも多彩な水中生物を楽しめます。慶良間のダイビングスポットは主に、4つの有人島に囲まれた場所に点在しています。どの島に滞在するかによっても楽しみ方が変わるため、リピートしたくなるような魅力あるダイビングスポットです。

 

慶良間諸島への行き方

慶良間諸島への交通手段は、フェリーや高速船があります。那覇の泊港から各島に向けて出港する船が運航しており、所要時間は到着地点により35〜50分ほどです。また、各島同士をつなぐ船も運航していますが、毎日運航ではないため、出発前に船舶会社のホームページで運行状況を確認することをおすすめします。

 

慶良間諸島の有人4島の基本情報

慶良間の海

慶良間諸島は大小20個ほどの島々で成り立っていますが、ダイビングで訪れることが多いのは主に有人4島です。この4島にはそれぞれ異なる特色があります。ここでは、有人4島の基本情報を解説します。

 

  • 渡嘉敷島(とかしきじま)
  • 座間味島(ざまみじま)
  • 阿嘉島と慶留間島(あかじま・げるまじま)

 

渡嘉敷島(とかしきじま)

渡嘉敷島は、沖縄本島の沖合35kmに位置する慶良間諸島最大の島です。亜熱帯植物に覆われた豊かな自然があり、周辺の海は時に透明度50mにも達するほどです。海だけでなく、200m級のダイナミックな山の景色も楽しめます。ダイビングスポットは、島西側の阿波連ビーチに多く集中しています。

座間味島(ざまみじま)

座間味島は、慶良間諸島の中心に位置する島です。島の周辺に短い移動時間でたどり着けるダイビングスポットが点在しているため、ダイビング時の滞在拠点にするのもおすすめです。また、他の島に比べ水深が浅く、穏やかなスポットが多いため、初心者向けであるともいわれています。

阿嘉島と慶留間島(あかじま・げるまじま)

阿嘉島と慶留間島は、座間味島の西に位置する2つの島で、橋で行き来できます。2つの島を結ぶ阿嘉大橋からは、泳ぐ魚やウミガメの姿が見られます。また、天然記念物のケラマジカが生息しており、ビーチで遭遇することも少なくありません。夏場はダイビング中に近場の無人島に上陸し、休憩するのも楽しみ方のひとつです。

 

渡嘉敷島のおすすめダイビングスポット

慶良間ダイビング

ここでは、慶良間諸島最大の島、渡嘉敷島の周辺にあるダイビングスポットをご紹介します。

 

  • 海人(うみんちゅ)
  • 灯台下
  • 野崎
  • ハナリ

 

海人(うみんちゅ)

海人は、ビーチの沖からすぐエントリーできるダイビングスポットです。真っ白な砂地に魚礁ブロックがあり、華やかな魚たちの生態を眺められます。トウアカクマノミのコロニーもあり、水温が高い季節には産卵や卵を守る姿も観察できます。

灯台下

灯台下は、クレバスやアーチ、ホールなどの複雑な地形を楽しめるスポットです。アカマツカサやハタンポ、ウコンハネガイなどの独特な生物に出会えます。また、コブシメの産卵場もあり、春には産卵やふ化を見ることもできます。

野崎

野崎は渡嘉敷島の北西端に位置するスポットで、一面に枝状サンゴが広がる景観が楽しめます。サンゴの周辺では、デバスズメダイなどの小魚が観察できるのが特徴です。また、ウミウシやエビ・カニなど、マクロな生物にも出会えます。

ハナリ

渡嘉敷島の阿波連ビーチ沖にある離島「ハナリ」も、魅力的なダイビングスポットのひとつです。水深4~8mほどに広がる浅瀬で、スカシテンジクダイやキンメモドキなどが観察できます。

 

座間味島のおすすめダイビングスポット

慶良間のウミガメ

次に、慶良間諸島の中心に位置する座間味島周辺の、おすすめのダイビングスポットをご紹介します。

 

  • 安室牛瀬(あむろうしじ)
  • 安室漁礁
  • 男岩(ウガン)
  • シル
  • 阿真ビーチ前
  • 平瀬(ひらせ)

 

安室牛瀬(あむろうしじ)

安室牛瀬は、安室島の東側の沖にある2つの岩を囲んだスポットです。海底一面をテーブルサンゴが覆っており、その上をハナダイやスズメダイが通る南国風情あふれる水中景色が見られます。岩の間のアーチでは、ゼブラハゼやハナミノカサゴとアマカツカサなども観察できます。

安室漁礁

安室漁礁は、安室島の北西部にある水深15mほどの初心者向けスポットです。100種類以上の魚を観察できるスポットでもあり、ツバメウオやカマス、ニシキテグリなどが観察できます。ナイトダイビングにも人気の場所です。

男岩(ウガン)

男岩は、座間味島の北東に位置するスポットで、水深40mから立ち上がる巨岩が特徴です。イソマグロやツムブリ、マンタなどの大物に遭遇できることもあります。潮流によっては、カスミチョウチョウウオやグルクンの群れも見られます。

シル

シルは、安室島北に位置するスポットです。真っ白な砂地が特徴のポイントで、スカシテンジクやキンメ、へコアユなどを観察できます。マクロな生物が好きな方におすすめです。

阿真ビーチ前

阿真ビーチ前は砂地が明るく、濃い魚影が見えるスポットです。浅場ではユビエダハマサンゴが群生しており、デバスズメダイなどの魚も生息しています。

 

阿嘉島と慶留間島のおすすめダイビングスポット

慶良間の魚

最後に、2島が橋でつながった阿嘉島と慶留間島のエリアで、おすすめのダイビングスポットをご紹介します。

 

  • ニシバマ
  • 前浜
  • 下曽根(しもそね)
  • 伊釈迦釈(いじゃかじゃ)
  • 屋嘉比(ヤカビ)トンネル

 

ニシバマ

ニシバマは阿嘉島の東側に位置する、慶良間を代表するダイビングスポットです。デバスズメやキンメモドキの群れ、真っ赤なアザハタなど、慶良間らしさがあふれる景色を見られます。

前浜

阿嘉島の港の目の前にある、前浜からエントリーするスポットです。水深が浅いので、初心者でも楽しめます。スズメダイやハナダイなどの魚が観察できます。

下曽根(しもそね)

下曽根は、慶留間島南側の外洋に位置する、大型回遊魚との遭遇率が高いスポットです。海底30mからそそり立つダイナミックな根が見どころです。また、海の透明度も30〜50mと高く、迫力のあるダイビングが楽しめます。

伊釈迦釈(いじゃかじゃ)

伊釈迦釈は、阿嘉島の北西に位置する、尖った岩山がいくつも突き出す地形が特徴のスポットです。夏から秋にかけては、マンタが見られます。また、根で休むウミガメに出会えることもあります。

屋嘉比(ヤカビ)トンネル

屋嘉比トンネルは、阿嘉島の北西にある無人島「屋嘉比島」にあるスポットです。洞窟の入り口から光が差し込む幻想的な景色を楽しめます。屋嘉比島周囲には、タカチンシやナカチンシなどのスポットもあります。

 

海と陸上両方の自然が楽しめる慶良間諸島国立公園

慶良間諸島は、2014年から国立公園として指定されています。ダイビングだけでなく、船やカヤック上からクジラやウミガメの観察を楽しむこともできます。国の天然記念物として指定されているケラマジカも、見どころのひとつです。また、島の各所には展望台も設置されており、散策しながら島々の景観を一望するのもおすすめです。

 

まとめ

慶良間諸島は、国立公園として指定されている島々で、有人4島を中心に多くのダイビングスポットがあるエリアでもあります。初心者向けの浅場から、ダイナミックな巨岩のあるスポットまで、さまざまな楽しみ方ができます。船や陸からも観察を楽しめるクジラやウミガメ、ケラマジカなどは必見です。

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