ダイビングスポット
2023年10月05日

八丈島ダイビングに行こう!季節ごとやアフターダイビングの楽しみ方もご紹介

八丈島
八丈島は、都心から飛行機を使えば1時間で到着できる島です。短い滞在時間でも、手軽に複数のスポットを回れるので、ダイビングスポットとして人気のある場所です。今回は、八丈島ダイビングのおすすめスポットや季節ごとの見どころ、アフターダイビングの楽しみ方についてご紹介します。

 

八丈島のダイビングの特徴

八丈島は、東京の都心部から南へ約290kmの位置にある、太平洋に浮かぶ島です。黒潮の影響で透視度の高い海は、「八丈島ブルー」と呼ばれています。黒潮に乗って沖縄方面や小笠原、伊豆半島などのさまざまな生物が集まってくるスポットでもあります。また、火山の噴火によって作られた水中の地形も、見どころのひとつです。

 

八丈島へのアクセス方法

八丈島へは、東京から飛行機か船でアクセスするのが一般的です。飛行機は、羽田空港から八丈島へ着くANAの便が1日3便運航されており、約55分で到着します。船は東京の竹芝桟橋から八丈島へ着く東海汽船の「橘丸」が1日1便出ています。夜10時半に出港し、約10時間乗って翌朝到着するといったスケジュールです。

 

八丈島でおすすめのダイビングスポット

八丈島でのダイビング

八丈島には、ビーチダイビングとボートダイビング両方が楽しめるスポットが、数多く点在しています。小さい島なのでスポット間の移動もしやすく、1日のうちに複数の場所を回ることが可能です。ここでは、おすすめの以下のスポットをご紹介します。

 

  • 底土(そこど)
  • 八重根(やえね)
  • ナズマド
  • 乙千代ヶ浜(おっちょがはま)
  • 休憩所下(シュショケ)
  • 神湊(かみなと)
  • イデサリ
  • 垂土(たれど)
  • 局長(きょくちょう)
  • 大平潟(おおひらかた)
  • 油戸
  • 赤サリ
  • アオゾミ
  • ウロウ根

 

底土(そこど)

底土は、「底土海水浴場」からエントリーするビーチダイビングスポットです。水深が浅めなので、初心者でも安心して潜れます。水面で光るオキザヨリの群れやサンゴが広がる景色が見どころです。また、アオウミガメと遭遇できる時もあるようです。

八重根(やえね)

八重根は、八丈島の南西側に位置するスポットです。ビーチからエントリーするポイントでは、巨大なアーチのある地形を楽しめます。また、アーチ周辺では、タイワンカマスやクマノミの群れを観察できます。

ナズマド

ナズマドは、八丈島の中でも定番のビーチポイントです。溶岩が作り出したアーチやケーブなど、独特な地形が見どころとなっています。また、魚種が多く、繰り返し潜っても違う楽しみ方ができるスポットです。キンギョハナダイやホウセキキントキ、ナメモンガラの群れなどが観察できます。

乙千代ヶ浜(おっちょがはま)

乙千代ヶ浜は、潮だまりを中心にして、左右にポイントがあります。右にはトンネルがあり、トンネルの中ではカノコイセエビやハタンポの群れ、ウミウシなどが見られます。左は浅めの岩場や切り立つ根、ドロップオフなどがある地形を楽しめるのが特徴です。細かい場所に潜んでいる生物を探すのも、おすすめの楽しみ方です。

休憩所下(シュショケ)

休憩所下は、冒険心をくすぐられるアーチや洞窟の地形が見どころのスポットです。クマノミやテングダイなど、南国感のある魚たちが見られます。近くには芝生の広場があり、ダイビング後にのんびりするのにもおすすめです。

神湊(かみなと)

神湊は、港のすぐ目の前にある手軽なスポットです。体験ダイビングのコースにもよく使用される場所であり、初心者ダイバーにもおすすめです。市街地に近い位置でありながら、カラフルで多彩な生物が織りなす水中景色を楽しめます。小魚やテングダイ、ワラジエビなどが観察できます。

イデサリ

イデサリは、八丈島の代表的なボートポイントです。とくに、溶岩が作り出したダイナミックなビッグアーチが見どころです。また、アーチの周りを泳ぐキホシスズメダイの群れが見られることもあります。さらに水深を下げると、ハナゴイやツバメウオなども観察できます。

垂土(たれど)

垂土は、港から1〜2分でたどり着ける手軽なボートポイントです。沖側には白い砂地が広がり、潜っていくと大きな根の潟があります。水中ではテングダイやナメモンガラ、キビレマツカサなどが見られます。

局長(きょくちょう)

局長は、回遊魚と遭遇できる確率が高いスポットです。時期によっては、大物と出会えることもあります。根の近辺では幼魚が見られたり、根の上ではアオウミガメが寝ていたりなど、ユニークな景色が見られる場所です。

大平潟(おおひらかた)

大平潟は、八丈島や小笠原など、一部の海にしか生息しないユウゼンの姿が見られるスポットです。数個体のユウゼンが、一緒に泳いでいる姿が見られることもあります。真っ青な海にユウゼンのブラックボディが泳いでいるシーンは、八丈島ダイビングならではの光景です。

油戸

油戸は、アーチがある地形が特徴のスポットです。アオウミガメやユウゼン、ナメモンガラなどが見られます。水深は浅めのため、ゆっくりと楽しみたい方におすすめです。

赤サリ

赤サリは、浅い岩場からエントリーするスポットです。岩場では、アオウミガメと出会える確率が高いです。また、大きな根に近づくと、キンギョハナダイの群れが見られることもあります。潮の流れが速い場所も多いので、中級者ダイバーにおすすめです。

アオゾミ

アオゾミは、海の青さを間近に体感できるほか、豊富な生物とも出会えるスポットです。アオウミガメやイルカなど、幻想的な生物との遭遇率も高いです。

ウロウ根

ウロウ根は、八丈島の南部に位置するスポットであり、クジラ各種の群れと遭遇する可能性が高い場所です。また、海底ではツバメウオの群れも観察できます。八丈島の中では比較的移動距離のある南部ですが、人が少ない環境で静かなダイビングが楽しめます。

 

八丈島ダイビングの季節ごとの見どころ

夏の八丈島

季節ごとに異なる表情が見られるのも、八丈島の海の魅力です。ここでは、それぞれの季節の見どころをご紹介します。

 

 

春の見どころは、アオリイカの産卵です。八丈島のアオリイカは、伊豆半島や沖縄のものの倍以上の大きさがあり、産卵のために集まるシーンは非常に迫力があります。また、6月頃には、日本固有種のチョウチョウウオやユウゼンの群れが見られます。

夏は、島北側のボートダイビングがおすすめです。キンギョハナダイやツバメウオの群れが織りなす、ダイナミックな景色を楽しめます。夏は陸での楽しみ方も豊富で、絶好のダイビングシーズンといえます。

秋は、日本近海の大暖流・黒潮が接岸する季節です。キビナゴの群れやカンパチ、ツムブリ、スマなどの回遊魚と遭遇できます。また、11月頃にはハンマーヘッドシャークが見られることもあります。

冬は、ウミウシやエビ、カニ類が多く見られるようになります。ゆったりと水中写真を楽しみたい方などには、格好の季節といえます。

 

アフターダイビングも楽しめる八丈島

八丈島 裏見ヶ滝

八丈島は、アフターダイビングの楽しみ方も豊富です。ここでは、とくにおすすめの楽しみ方を2つご紹介します。

 

  • 島内観光
  • 郷土料理

 

島内観光

ダイビングの後に時間の余裕があれば、島内の散策に足を伸ばしてみても良いでしょう。手軽に散策できるスポットとしては、以下の場所がおすすめです。

 

  • 裏見ヶ滝(うらみがたき)
  • 大里の玉石垣

 

裏見ヶ滝は、滝の裏側を歩ける珍しい景観が見どころです。亜熱帯ジャングルのような森の中を通る遊歩道を10分ほど歩くと、滝にたどり着けます。マイナスイオンを存分に浴びられるため、ヒーリングスポットとしても人気です。

大里の玉石垣は、流罪で八丈島に来た流人たちが、海岸から玉石を運び積み上げた歴史ある石垣です。近くで見ると石が形の違う自然な丸みを帯びていて、じっくり眺められる楽しさがあります。

郷土料理

八丈島の郷土料理としてぜひ味わっておきたいのが、島寿司です。島寿司は、旬の魚をしょうゆダレに漬けてヅケにした握り寿司で、本土の寿司と違い練りカラシをつけていただきます。また、くさやや干物、岩のりなども八丈島の名物です。郷土料理は、八丈焼酎や島酒と一緒に楽しむのがおすすめです。

 

まとめ

八丈島のダイビングは、黒潮に乗って周辺から流れてくるさまざまな生物を観察できるのが特徴です。ビーチからエントリーできるスポット、ボートで数分で到着するスポットなど、手軽に回れる場所が多く、初心者でも十分楽しめます。また、アフターダイビングの楽しみ方が多いのも、八丈島の魅力といえるでしょう。

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